天を見上げ、地に足をつけて

2020.02.16 週報 No.2020-08

今週のみことば

それと同じように、今も、恵みの選びによって残された者がいます。
ローマ人への手紙11章5節

ローマ人への手紙9章から、パウロの同胞であるイスラエル人たちがキリストを受け入れず救いから落ちている現実を語りつつも、11章において、救いにあずかる希望がある、神は彼らを決して見捨ててしまったのではないということを パウロは確信しています。

1)私(パウロ)もイスラエル人

今キリストを拒み、教会を迫害しているイスラエル人の姿は、かつてのパウロ自身の姿でした。キリスト教徒を迫害し、教会を攻撃していたパウロが、今、キリストを宣べ伝える伝道者となっている。これこそ神がイスラエルを見捨ててしまったのではないことの根拠なのです。同様に、今、私たちが救われていることは、ま私たちの家族、同胞の救いの希望の根拠となるのです。

2)エリヤの孤独に対する励まし

同胞の救いの希望の根拠としてエリヤについて語っています。第1列王記18章~19章
バアルの預言者450人との戦いに、勝利したエリヤでしたが、19章において、恐れて逃げていきます。
エリヤは深い孤独の中で疲れ果て生きていく元気も失ってしまいます。現代の教会も、エリヤのように孤独で、力なく、弱い存在です。しかし神は「バアルにひざをかがめていない男子7000人が、わたしのために残してある」
あなたは1人ではないと励ましてくださったのです。
エリヤが力づけられたように、教会にとっても大きな励ましです。

3)私たちも恵みの選びにより残された者(神のレムナント)

「あなたは独りぼっちではない」という励ましだけでなく、「イスラエルを見捨てていない。7000人を残し、その人たちを通してわたしの民を回復しようとしている」と宣言しておられるのです。イスラエルに対する神の救いと回復の約束の言葉です。同様に、現代に生きる私たちと教会も、救いの恵みを民全体にもたらすために、選んでくださったのです。神の恵みによって選ばれた者として、神が与えて下さった信仰の仲間たちとともに、これから与えて下さるまだ見えない仲間たちを見出しつつ、神の救いのみ業のために、希望をもって祈り続けていきましょう。