偉大な伝道者パウロ

2021.2.21 週報 No.2021-8

今週のみことば

私たちの主イエス・キリストによって神との平和を持っています
ローマ5章1節


新約聖書の中で特筆すべき人物それはパウロであろう。
パウロの改心は、使徒の働き8章にある。
十字架にて私たちの罪の贖いを全うされ、復活されたイエス様が、「約束の聖霊」を与えられた使徒の働きの記録は、当時の世界に大センセーションを巻き起こした。
大きな迫害が起こったが、その先頭に立った人物がサウロ(後のパウロ)であった。
大きな宣教の働きが起こり、12使徒の働きでは手不足になり、信徒伝道者が起用された。その中心人物ステパノ(使徒6章)が迫害されて殉教した。その迫害のリーダーがサウロであった。
「事実は小説よりも奇なり」である。使徒7章8章
エルサレム在住の信徒たちは大きな迫害のために、首都エルサレムから、200キロ以上も離れたダマスコに逃れたが、その弟子たちを執拗に追い続けたのがサウロであった。
使徒9章は、そのサウロの劇的な改心の記録である。
とても,興味深いパウロの改心、復活の主イエス様が直接彼を取り扱った。
博学者であり、自分たちの宗教であるユダヤ教の中でも尤も厳格な宗派に属していた。
更に、ユダヤ人で有りながら、ローマの市民権を持っていた特権階級の家柄であった。
若くして、エルサレムにて著名な博学者ガマリエルの門下生として学び、リーダーになっていた。
おそらく使徒9章に出てくる「サウロの改心」の時は33歳?位ではなかったか?と歴史者は伝えている。

とにかく、使徒9章、パウロの「目からうろこ」が落ちた画期的な聖書の記事、熟読玩味すべき箇所である。
それからのパウロの活躍ぶりは、他者の追随を許さない記録として、聖書に記されている。困難な時代に、沢山の手紙を書いた。
それがパウロ書簡として新訳聖書の、大きな部分になっている。
パウロが最後に迫害されて召されたのは59歳?位と言われている。
今は、あまり手紙を書かない時代であるが、必要な手紙すら書かない時代になった。
若い学塾生の頃、ある先輩の牧師が、「手紙をもらって、返事も書かない牧師が、パウロ書簡の説教しても、ダメだよ。」と言われたことがあった。
パウロが書いたローマ人への手紙から、パウロの人柄を偲びつつ学びましょう。(関根牧師記)