パンくずを求める信仰(岡部牧師)

2022.09.18 週報 No.2022-39

今週のみことば

主よ。そのとおりです。でも、食卓の下の子犬でも、子どもたちのパンくずをいただきます。
マルコ7章28節

主イエスはツロ地方へ行かれました。
この時、主イエスは、ユダヤの地を離れて、異邦人の住む地方にやって来て身を隠されたのです。

1.スロ・フェニキヤの女性の願い
しかし、ここでも主イエスは隠れていることができません。異邦人の住む場所にも主イエスを求める人がいたのです。
大胆にも主イエスのもとにやって来て、必死になって娘から悪霊を追い出してほしいと頼んだのです。この娘の苦しみは、この母親の苦しみでもあったことでしょう。

2.主イエスの返答
しかし、ここで、主イエスは、この女性を引き離すような態度をとります。「子どもたち」はユダヤ人のこと。「子犬」とは異邦人である女性のことです。「わたしの救いは、まずユダヤ人に与えられるべきものであって、それを異邦人であるあなたに与えることはできない」という趣旨のことを言われたのです。

3.子どものパンくずをいただきます
この女性は、突っぱねられても、主イエスのもとを離れることはありませんでした。むしろ、主イエスに食らいつくように求めたのです。自分が救いを受けるに値しない者であることを認めつつ、なお、こぼれ落ちるあなたの恵みに与からせて下さいと願ったのです。この女性の態度にこそ、主イエスを真の主とする姿勢が示されています。

4.主イエスの足もとにひれ伏して
私たちは信仰生活の中で、自らの願いが拒まれる時に、主なる神を見失い、不満を漏らすことがあります。そこでなお、主の愛に信頼して生きることが出来ない時があります。
私たちは、この女性がしたように主の足もとにひれ伏すことから始めなければなりません。「主よ」と呼びかけ、主にすべてを委ね信頼して、大胆に求めていきましょう。