彼らの信仰を見て(関根牧師)

2021.8.15 週報 No.2021-33

今週のみことば

イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に、「子よ。あなたの罪は赦されました」と言われた。
マルコ2章5節

マルコ2章1節~12節
主イエスは、今までも病人を癒し重い皮膚病の人を清め、神の御子としての力を人々の前に示されました。
この中風の人を癒される出来事においては、単に癒しの奇跡をなされただけでなく、主イエスご自身が何者であるのかをはっきりとお示しになられたのです。

1.「子よ。あなたの罪は赦されました」
中風の人が運ばれてきました。その場にいたすべての人が、癒しの奇跡を求めていたでしょう。
しかし、主イエスの言葉は、人々の思い、期待とは違うものでした。
主イエスが与える救い、それは神との和解です。
そのためには神様と私たちの間にある罪の壁が打ち壊されなければなりません。
罪を赦すことができるのは神様だけです。主イエスがそれを宣言されることは、主イエスが神様であることの宣言なのです。

2.主イエスとは誰か
主イエスの言葉に律法学者たちが素早く反応しました。
もし、主イエスがまことの神でなければ、正しい反応です。
しかし、主イエスはまことの神であられました。
主イエスはご自分が誰であるかを示し、既に神の国は来ている、あなたがたは神の国に生きる者として招かれている、だから神に近くあることの幸いに生きるようにと語られたのです。

3.彼らの信仰を見て
主イエスは、中風の人の信仰ではなく、運んできた4人の男たちの信仰を見て癒されました。
罪の赦しは、私の信仰という「良き業」によって手に入れるものではありません。
主イエスが私たちを憐れんでくださって、私たちの罪を赦そう、新しくしよう、そう思ってくださることによって与えられるものなのです。
その人が癒されることを願い、主イエスに依り頼む、その人のために執りなす人の信仰を見て、主イエスが憐れんでくださることもあるのです。
神の国は近づいています。主イエスが何とかしてくださると信じているなら、屋根をはがしてでも連れてくるという信仰が求められているのです。