キリストによる平和の実現(岡部牧師)

2022.11.27 週報 No.2022-49

今週のみことば

「キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、ご自分の肉において、敵意を廃棄された方です」
エペソ2章14-15節

本日の礼拝から、神の御子イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスを迎えるにあたり、アドベントの時を過ごします。
真のクリスマスとは、「平和の君」としてこの世に遣わされた神の御子イエス・キリストを私たちの心にお迎えすることです。

1.平和の君なるキリスト
「平和の君」ということばは、聖書の中で1回しかでてきません。イザヤ書9章6節
一般的な「平和」……戦争がない、争いがない状態など
聖書の意味する「平和」……シャローム
平和(対国・対神・対人)平安(個人的)繁栄(商業的)健康(肉体的)充足(生命的)知恵(学問的)救い(宗教的)勝利(究極的)

2.平和を妨げる偏見と敵意
偏見は、自分のもっているものを誇張し、他の人のもっているものを軽んじさせます。
そして、物事を正しく見ることができなくさせてしまうだけでなく、あらゆる分裂や敵意をもたらし「隔ての壁」としてしまいます。
敵意は、恐怖心や警戒心、怒りや憎悪、恨みや恥、復讐心などと結びついた感情です。敵意は徹底的に敵を排除しようとする感情で、逆に言えば、自分を守ろうとする感情なのです。
敵意によって、憎しみが憎しみを産むという連鎖が人間の歴史の中で繰り返されてきたのです。

3.キリストこそ私たちの平和
ユダヤ人も異邦人もなく、すべての人は神の前に罪人でしかありません。
イエス・キリストは、さまざまな規定から成り立っている戒めの律法を、十字架によって、キリストを信じるだけで十分とされたのです。
イエス・キリストが真の平和を実現してくださったのです。